源泉かけ流しとは?その価値とありがたさをご紹介!

こんにちは!島根県は出雲にあります温泉旅館、湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)です。

さて今日のテーマは【源泉かけ流し】です!

皆様、源泉かけ流しという言葉はご存知でしょうか?

知っているという方、知らないという方、聞いたことがあってなんとなく分かるという方、様々だと思います。今回は源泉かけ流しの真の価値、魅力をお伝えしたいと思います!

源泉かけ流しとは?

簡潔に申し上げます。源泉かけ流しの温泉とは、湧いたままの温泉を湯船に注ぎ、それが湯船から溢れ出ていく温泉のことです。

……

………

それって当たり前じゃないの!?そんなことが価値になるの!?じゃあそうじゃない温泉って何!?

このように思われた方、確かにそうですよね。湧き出たお湯がそのまま流れ出ていく、至って普通のことのように思われます。しかし様々な事情により、自然の恵みである温泉を自然なまま使うことができるのは、とっても貴重なことなんです!

それではもう少し掘り下げて温泉の形を見てみましょう!

源泉かけ流しを阻むいくつかの壁

それでは、源泉かけ流しを名乗れない温泉はどのような理由なのでしょうか?そして私たち湯宿草菴(草庵)の湯の川温泉がどのようにその理由をクリアできているかも併せてご案内したいと思います。

加水をしている温泉

まずは湧き出ている温泉に、水を加えている場合です。
いくつか理由がありますが、なぜそんなことをするの?とお思いの方、想像してみて下さい。皆様のご家庭でお風呂を沸かした時、少し熱くしすぎてしまった場合があったとします。
そんな時どうしますか?

そうですね、水を入れて適温に調節します。

温泉は自然の恵みで、その湧出する環境により成分、温度に様々な違いがあります。
例えば人が入れないくらいの高温で湧き出る温泉を、適温にするために加水をする。
適温にするためとは言え、この時点で源泉かけ流しは名乗れなくなってしまいます。
加水をすれば確かに温度の調節はできますが、それと同時に貴重な温泉の成分も薄まってしまいます。

温度調節のためだけではなく、自然に湧き出る温泉の湧出量を上回ってしまう湯船を沢山造ってしまった場合も、その湯船を満たすために足りない分を加水する必要があります。
このような場合ももちろん、源泉かけ流しを名乗ることはできません。

出雲 湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)では?

草菴(草庵)でご提供しております湯の川温泉は、源泉の温度が50.5度(平成25年9月調査時)で、実際に湯船に注ぎ込まれている湯口から出る温泉の湯温は季節にもよりますが大体48度ほどになります。
48度ですともちろん入るには熱すぎますので、湯を出す量を調節することによって温度を下げながら湯船に温泉を満たします。
湯を勢いよく溜めれば48度に近くなり、逆に少しずつ溜めれば冷めながら溜まっていきますので、皆様がお入り頂く状態は41度から43度位の湯温でご用意しております。

加えて草菴(草庵)では大浴場のような広大な湯船はなく、5ヶ所の貸切風呂と、6部屋の温泉付き客室を用意するのみとなります。

以上の理由で、草菴(草庵)で使用している湯の川温泉はそもそも加水する必要が存在しないのです。

加温をしている温泉

先程の温度調節における、湯温を下げるための加水とは逆のパターンです。
日本の温泉法では、ざっくり申し上げると温度が25度以上であると温泉であると定義されています(本当はもう少し細かい定義があります)。

25度というとそのままでは相当寒いですよね。
そんな場合はボイラーを使うなどして適温まで温度を上げる必要があります。
この場合でも湧出した温泉をそのまま使っていることにはならず、源泉かけ流しを名乗ることはできなくなります。

加温だけならまだ温泉の成分的には自然に近い形なのですが、それに加えて後述する循環を行う必要があるとさらに自然のままの温泉から遠ざかっていくことになってしまいます。

出雲 湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)では?

先項でもあったように草菴(草庵)の湯の川温泉は、源泉の温度がしっかりと確保されており、湯を入れる勢いだけで調節ができる位の適温に近い源泉温度なので、やはり加温する必要がありません。
そもそも草菴(草庵)にはボイラー設備が存在しません。
自然の恵みとはいえ、湧き出る温泉をそのまま使えることはとっても幸せなことです。

循環をしている温泉

様々な理由により、温泉のお湯を循環させて再利用するケースがあります。
こんな経験はありませんか?温泉の浴室に入った時になにか消毒をしたような塩素っぽいニオイがする、浴槽からお湯が溢れ出ていない、というようなお風呂。

これは一度流し入れた温泉を、濾過器に通して汚れや垢を濾し取り、冷めた分ボイラーなどを使用して沸かし直し、殺菌のために塩素を投入した状態です。
濾過器を通すことで温泉の天然成分は少しずつ失われていくことが考えられます。
また、薬品消毒による結果プールのようなニオイのするお湯が出てきてしまいます。

もちろんこの状態は源泉かけ流しとは程遠い状態です。
ですが、湧出する温泉の湯量や温度、加水をする水道代などのコスト、その他施設の状況によりこのような循環形式を取らざるを得ないこともあるようです。

出雲 湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)では?

草菴(草庵)では先に申し上げたようにボイラーなどの加温設備はなく、濾過器もありません。循環形式の湯船には、湯が注ぎ込まれている湯口とは別に、循環用の入口と出口があることが多いですが、草菴(草庵)の湯船には排水のための栓がそれぞれひとつあるだけです。
さらに温泉は昼夜問わずふんだんに流しっぱなし。
普段の清掃に加え、お湯を絶えず常に流し続け溢れ出させることから、お湯が汚れるべくもないことは明白です。
これも自然の恵みである温泉の湧出量が確保されていることによるものです。

上記項目の複合をしている温泉

今ご紹介したいずれかの方法を、ひとつまたはそれ以上取っている場合は源泉かけ流しを名乗ることはできません。

しかもそれぞれの手法の中でも程度の大小がありますので見分けがつかないこともあると思います。

程度の大小とは例えば加水の程度の割合があります。ほんの少しだけ加水している場合、50%ほど加水している場合などです。

それから源泉100%使用という表記があったとしても、その100%の源泉は当然加水はしていない状態でも、循環はさせているケースがあります。
その際に源泉を少量加えながら循環させている場合も。

難しいですが、湯を大量に注ぎ入れて湯船から溢れ出させ、溢れ出た湯を循環で使用している場合もあります。
この場合浴槽内には吸入口がありませんので一見かけ流しに見えます。しかしこれもやはり源泉かけ流しとは言えません。

源泉かけ流しの真の価値とは!

ここで最初に申し上げたことを再び申し上げます。

源泉かけ流しの温泉とは、湧いたままの温泉を湯船に注ぎ、それが湯船から溢れ出ていく温泉のことです。

ここまで読み進めて下さいました皆様はもうその価値がいかなるものかご理解頂けているかと思います。

自然の恵みである天然温泉が、ピュアで新鮮な状態のまま絶えず流れ続けている。
そもそも温泉の形としては当たり前だったこの源泉かけ流しという状態が、一説によると現在ではその割合が全体の20%とも10%とも言われているそうです。

源泉かけ流しの温泉はそれほど貴重な価値であると言えます。

草菴(草庵)は湯の川温泉の源泉かけ流し

温泉を管理する人間のことを昔から【湯守(ゆもり)】と言います。
私たち出雲 湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)の面々はそのひとりひとりが湯守として、もてなしの心をもってお客様皆様を迎え入れ、日々の天候に合わせて湯量を調節し温度を定め、湯船は常に清潔に保つ努力をしております。
そこへ貴重な自然の恵みである湯の川温泉を源泉かけ流しで使用しています。

限りある自然の恵みを大切に

温泉は、日々変化します。自然の産物であるが故、無限に出続けるものではないことを考えていかなくてはなりません。

私たち草菴は、この恵まれた温泉に感謝し、限りある資源を大事にしながら、皆様にかけ流しの新鮮なお湯を楽しんでいただきたいと日々考えております。
自然の恵みを守りながら、皆様に快適で上質な温泉を楽しんでいただけますよう、
精進していきたいと考えております。


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