おちらと日記

美肌と健康のために!簡単に実践できる「正しい温泉入浴方法」

こんにちは! 出雲・湯の川温泉の湯宿 草菴(草庵)です。

旅館の大きな楽しみと言えば温泉ですが、温泉の持つ効果を高められる「正しい入浴方法」があることをご存知ですか?

温泉には、含有成分による薬理作用、温熱・水圧等による物理作用といった様々な働きがあります。

その特性をおさえた入浴方法を実践することが、心身の健康美容にとって効果的なのです。

本記事ではその基本をできるだけわかりやすくまとめました。

後半部分では、湯の川温泉の泉質に合わせて、おさえるべきポイントも解説します。

難しいことは全くありません。どなたでも、すぐにでもできますので、是非、試してみてください。

実際の入浴方法について

入浴の流れは、以下の6つです。

(1)入浴前の「水分補給」!

(2)湯船に入る前に、「かけ湯」を!

(3)全身浴の前に「半身浴」!

(4)全身つかったら、「体をほぐす」!

(5)入浴効果を高める「分割浴」を!

(6)入浴後にも「水分補給」&「休憩」を!

ひとつひとつ見ていきましょう。

(1)入浴前の「水分補給」!

血のめぐりと代謝をよくするため、温泉に入る15分~30分前に、コップ1~2杯程度の水分をとりましょう。

入浴時は発汗のため血液粘度が高まります。水分を補給しておくことでその状態を防ぎます。

吸収のためには、一気に飲み干すのではなく、少量ずつゆっくりと補給するのがおすすめです。

水、ミネラルウォーター、ミネラル麦茶、スポーツ飲料、ビタミンC飲料などがよいとされています。

(当旅館では、ミネラル補給にも効果的な「麦茶」をお勧めしていて、全客室に無料でご用意しております)

(2)湯船に入る前に、「かけ湯」を!

公衆衛生マナーとして、かけ湯をしてから湯船に入ることはよく知られていますね。

実は、かけ湯には、それだけではなく、入浴前の準備運動の意味もあります。

入浴前にこれをやっておくことで、血管を拡張させて、血圧の急上昇を防いだり、温泉の泉質や温度に体を慣らす効果があるのです。

心臓から遠い手足の先から、計10回程度かけましょう。

充分なかけ湯で準備をした後に温泉に入ると、入ったときの気持ち良さが段違い。ぜひ、念入りにかけ湯をしてから入浴してみてください。

(3)全身浴の前に「半身浴」!

泉温や水圧による体への負担を軽減するために、ゆっくりと少しずつ入浴する必要があります。

はじめは、みぞおちまで浸かる程度の半身浴で体を慣らしましょう。

(4)全身つかったら、「体をほぐす」!

全身浴の際に有効に使いたいのが温泉の「水圧作用」です。

湯船の中で足首をグルグルと回す等、体を軽く動かしてみましょう。

ポンプアップマッサージ効果で、むくみの改善や疲労回復を促します。

(5)入浴効果を高める「分割浴」を!

体温以上の湯に長時間浸かることは体に負荷をかけるものです。

短時間の入浴と浴槽の外での休憩を繰り返し行うことで、心拍数を急上昇させることなく、血流量を増やすことができるため、体に負担がかかりにくく、湯冷めしにくくなるとも言われています。

さらに、交感神経を刺激する効果から代謝がよくなり、脂肪燃焼の促進も期待されます。

40℃程度の湯ですと、「[入浴5分&休憩3分]⇒[入浴8分&休憩3分]⇒[入浴3分]」が目安です。

分割浴の休憩時間を利用して、体・髪を洗うのがよいでしょう。

(当旅館では、快適にご入浴いただける湯温として、夏場は39~40℃、冬場は40~41℃に湯船の温度を保つようにしております)

ちなみに・・・

温泉マークの3本線をよく見ると、長さが異なります。これは、推奨される入浴時間を表していると言われています。

のぼせ/立ちくらみ防止に・・・

夏場の温泉入浴では「冷たいタオル」を頭にのせましょう。頭に血がのぼったオーバーヒート状態(のぼせ)を防ぎます。

冬場の温泉入浴では「熱いタオル」を頭にのせましょう。全身の血流が良くなり頭の血流量が減る状態(立ちくらみ)を防ぎます。

(6)入浴後にも「水分補給」&「休憩」を!

一度の入浴で平均800ml脱水すると言われています。入浴後も、しっかりと水分を補いましょう。

また、入浴中はエネルギーが消費され、血圧も変動するので、30分程度休憩をとるようにしましょう。

湯の川温泉で美肌効果を高めるために・・・

湯の川温泉には美肌に効果的な成分が含まれています。

温泉によって泉質の違いがあるぶん、その特徴に合わせた入浴法が大事になります。

当旅館「湯宿 草菴」で温泉を楽しむ際には、以下のポイントも大切です。

体を洗うときは、ゴシゴシしない。

真水と違って、温泉にはそれ自体に角質や皮脂などを落とす力があります。そのため、体を洗う際はタオルでゴシゴシこすらず、ボディソープを泡立てて手に取り、撫でるようにやさしく洗うほうが美肌に効果的です。

シャワーを使用する際は、水圧に気を付けて!強い水圧のシャワーも肌への刺激になります。水圧を調節しながら体にかけてください。

※当旅館では、オーガニックエキス配合で、肌刺激の無い「ジャムレーベル オールインワンシャンプー」を採用しています。

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源泉かけ流しの美人湯で、洗顔フォームと保湿剤も不要に?・・・「温泉洗顔」のすすめ

湯の川温泉の二大泉質として、「硫酸塩泉」と「塩化物泉」があり、それぞれ以下の美容効果があります。

・「硫酸塩泉」- 肌の角層を整える効果。アンチエイジング効果。

・「塩化物泉」- 温泉成分をコーティングする保湿剤効果。保温効果。

これらの泉質から、化粧を落とした状態であれば、温泉で優しく顔をゆすぐだけでも、健康で美しい肌に整えることが期待できます。

源泉掛け流しで、余分なものがない新鮮な湯を提供する草菴だからこそ、温泉の湯を使った「温泉洗顔」を試してみませんか。

手順は以下の通りです。

①新鮮な湯口の温泉を桶にとり、タオルを浸す。

②タオルを軽く絞り、蒸しタオルのように顔にかぶせる。

③そのまましばらくゆったりと温泉につかる。

④湯口から桶にとった温泉を適温に冷まし、やさしく顔を洗う。

⑤ここで洗顔完了でもよいですが、洗顔料を使用する場合はこのタイミングで。こすらずやさしく洗うこと!

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 【日本三美人の湯】出雲・湯の川温泉の泉質について

お風呂から上がるとき、真水で洗い流さない。

最後にシャワーで体を洗い流してしまうと、せっかくの温泉の薬理効果が薄れます。

お勧めなのが温泉の湯を使った上がり湯。温泉の湯口から桶で新鮮なお湯をとり、適温に冷ましてから肩からかけるようにしましょう。

湯の川温泉は、皮膚の表面に膜をつくり、保湿する効果があるので、湯上り後も自然な肌のうるおいをおたのしみいただけます。

体を拭くのも、タオルで皮膚をこすらず、水滴をぬぐう程度にしましょう。

※弱アルカリ性のとてもやさしい湯ですが、肌がかぶれやすい方はよく洗い流してください。

まとめ

以上、美肌と健康のための正しい温泉入浴方法をご紹介しました。

こちらを少し頭に入れてから入浴していただくと、温泉本来の力をより感じていただくことができるはずです。

「入浴前後の水分補給」、「10回程度のかけ湯」、「分割浴」などは、ご自宅のバスタイムでも取り入れられますので、是非気軽に実践してみてはいかがでしょうか。

 ■ご自宅でも美人湯をお愉しみいただくには…

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