出雲・草菴のソムリエが思う【お客様に何を伝えたいか】ということ

皆様はじめまして!湯宿草菴の酒神バッカスこと、内田洋平(@izumo_sommelier)と申します。

せっかく私めのブログカテゴリがございますので、拙い文章ではありますが日々の様々な何かをつらつらと綴っていきたいと思います。

その昔。今の草菴からではなかなか想像し辛いかもしれませんが、お飲み物のメニューがお世辞にも充実しているとは言えませんでした。

生ビールが無い。

ビールは中瓶でアサヒのみ。

日本酒。地酒ではあるものの以下のような表記。

・日本酒  1合  ○○○円

・冷酒   小瓶  ○○○円

銘柄はおろか、どのような酒質かも分からず日本酒を頼まれれば冷酒or燗酒or冷やを聞いてお出しするだけ。

ワイン。こちらも赤か白かの表記のみ。どこのどんなワインなのかをメニューから窺い知ることはできませんでした。

いわゆる昔からの旅館や料理屋にありがちな構成でした。残念ながらお客様に提供している飲み物を説明できる体制も整っておらず、食事における飲み物の重要性が非常に薄い状態で、品質管理にも今ひとつ意識に欠けていたようです。

時は流れ2017年。

現在、日本酒は全て地酒で12種類、ワインはハウスワイン赤白2種類ずつ、ボトルワインは県内のワイナリーのものも含め15種類前後。生ビールの用意も勿論あります

品質管理にはワインはワインセラーに、日本酒は生酒用にマイナス5度で保存ができる専用の冷蔵庫を用意しています。

酒質においてもなるべくメニューからお客様に分かりやすく伝わるように、かつ実際に接客するスタッフにも相応の知識の習得を徹底させ、お客様の要望に応えるべく、そして料理やお客様個人の趣向に沿うよう努力をしています。

飲み物を通してお客様に何を伝えられるか、何を伝えたいかという命題は常に抱える問題でもあります。草菴では、いわゆる食中酒である日本酒(地酒)とワインに特に力を入れています。

地酒においては、島根県にはこんなに素晴らしい酒がありますよ!ということを知って欲しく、またワインについては今時では当たり前になりつつありますが、和食でも美味しく合わせることができますよ!という価値を提供したいと思っています。

ただしとっても難しい点があります。それは【お酒は嗜好品である】ということです。メニューのラインナップは全て私自身が味を利いてから用意しているものです。なるべく主観的なものを排除して客観的に様々なタイプを用意しているつもりではありますが、やはりそこは1人の人間が選んだもの。申し上げてしまえば私がお客様に召し上がって頂きたいもの、ということになってしまいますので、お口に合う合わないという溝やミスマッチが生まれてきてしまいます。

そんな時!付加価値を伝えることによって溝を埋めたり、お客様とのコミュニケーションによってミスマッチを防ぐのがソムリエでありサービスマンの仕事であると私は思います。

個人の好みは置いておいて、味わいの絶対値としてはレベルの低いものは用意してない!という確固たる自信があります。それは造り手が届けたい思いを背負っている責任から来るものでもあります。

『こちらのお酒は○○でこのような歴史があって…』

ですとか、

『これは造っている□□さんのこういう思いが込められおりまして…』

等々、ただ飲むだけでは得られない付加価値を私たちが提供することによってより一層お客様にお楽しみ頂けると思います。

繰り返しになりますが【お酒は嗜好品である】ことは変えることのできない事実です。私自身合わない味わいというものは当たり前のように存在します。

しかし私たちのサービスによって、酒の持つ【違いを違いとして楽しむ】ということ自体を価値としてお客様にお持ち帰り頂ければ、そしてそれがお客様の喜びに繋がれば、ソムリエとして唎酒師としてバーテンダーとして、これ以上の喜びはございません。

今日も美味しい飲み物をご用意してお待ちしております。皆様是非、お愉しみ下さいませ。お待ち申し上げております!

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