おちらと日記

【島根ワイナリー 縁結 甲州 2018】史上初の快挙!日本ワインコンクール 甲州部門 最高金賞&コストパフォーマンス賞受賞!【島根観光】

こんにちは!

出雲にあります温泉旅館、湯の川温泉 湯宿 草菴(草庵)のソムリエ&唎酒師 酒神バッカスこと内田洋平(@izumo_sommelier)でございます。

この度大変なニュースが舞い込んで参りました!!正直興奮を隠すことができません!!!

なんと!去る7月に山梨県で開催された日本ワインコンクール2019において、我らが島根県が誇るワイナリーのひとつ【島根ワイナリー】が出品した【島根わいん 縁結 甲州 2018】が、甲州部門最高金賞&コストパフォーマンス賞に輝くという史上初の快挙を成し遂げたのです!!

今回はこの素晴らしい快挙について解説したいと思います!

島根ワイナリーって?

島根ワイナリーとは、島根県に現在3ヶ所あるワイナリーのひとつで、県内最初に稼働を始めた島根のワインの先駆者的なワイナリーです。
島根ワイナリーの様子やアクセスなどについては、こちらの記事に詳しくまとめておりますので是非ご覧くださいませ!
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【島根観光】島根ワイナリーってどんなとこ?アクセスやワインなど詳しい情報も!

日本ワインコンクールとは?

日本ワインコンクールは、日本ワイナリー協会や私バッカスも加入しております日本ソムリエ協会、他多くの団体から成る【日本ワインコンクール実行委員会】が主催しているワインコンペです。

今年で17回目を数える当コンクールは、国産原料ぶどうを使用した日本ワインの品質と認知度の向上を図るとともに、それぞれの産地のイメージと日本ワインの個性や地位を高めるという目的で開催されています。

※日本ワインコンクールのHPはこちらです

何が史上初の快挙なの?

それでは今回島根ワイナリーの銘柄【島根わいん 縁結 甲州 2018】が受賞した栄誉ある甲州部門最高金賞&コストパフォーマンス賞は、何が史上初の快挙だったのでしょうか?

日本ワインコンクールでは、欧州系ブドウ品種(ヴィニフェラ種)の部門であったり、北米系のブドウ品種(ラブルスカ種)の部門であったりなど、様々な部門があります。

そして日本ワインを舞台にするだけあって、日本固有のワイン用ブドウ品種である【甲州】においては、単独品種としてその部門のひとつを担っているのです。

今回島根ワイナリーの【島根わいん 縁結 甲州 2018】は、日本全国から集まった全132銘柄の甲州ブドウから造ったワインで競うこの甲州部門においての最高金賞&コストパフォーマンス賞ということになります。

では歴代の甲州部門のトップを飾ってきた輝かしい銘柄達を、第1回の日本ワインコンクールから振り返ってみましょう!
※青字の県名にご注目下さい※

第1回 シャトーメルシャン甲州鳥居平 メルシャン(株)メルシャン勝沼ワイナリー【山梨県】
(優秀カテゴリー賞・銀賞)

第2回 ソラリス古酒甲州 1990 マンズワイン(株)勝沼ワイナリー【山梨県】
(カテゴリー賞・銀賞)

第3回(辛口部門) 2004 ルバイヤート甲州シュールリー 丸藤葡萄酒工業(株)【山梨県】
(銀賞・カテゴリー賞)
第3回(中口・甘口部門) 遅摘甲州 2003 大和葡萄酒(株)【山梨県】
(銀賞・カテゴリー賞)

第4回(辛口部門) ハラモヴィンテージ甲州樽熟成 2004 原茂ワイン(株)【山梨県】
(銀賞・最優秀カテゴリー賞)
第4回(中口・甘口部門) ソラリス古酒甲州 1993 マンズワイン(株)勝沼ワイナリー【山梨県】
(金賞・最優秀カテゴリー賞)

第5回(辛口部門) プティ グランポレール 山梨甲州樽発酵 2005 サッポロワイン(株)勝沼ワイナリー【山梨県】
(金・最優秀カテゴリー賞)
第5回(中口・甘口部門) プティ グランポレール 山梨甲州フリーラン 2006 サッポロワイン(株)勝沼ワイナリー【山梨県】
(銀・最優秀カテゴリー賞 )

第6回(辛口部門) グレイス甲州 2007 中央葡萄酒(株)【山梨県】
(金・最優秀カテゴリー賞)
第6回(中口・甘口部門) SORYU RESERVE 甲州 2006 蒼龍葡萄酒(株)【山梨県】
(銀・最優秀カテゴリー賞)

第7回(辛口部門) グレイス グリド甲州 2008 中央葡萄酒(株)【山梨県】
(金・最優秀カテゴリー賞)
第7回(中口・甘口部門) 香り甲州 2008 大泉葡萄酒(株)【山梨県】
(銀・最優秀カテゴリー賞)

第8回(辛口部門) 勝沼 甲州樽発酵 株式会社シャトレーゼベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー【山梨県】
( 金・最優秀カテゴリー賞)
第8回(中口・甘口部門) ソラリス 古酒甲州 マンズワイン(株)勝沼ワイナリー【山梨県】
(銀・最優秀カテゴリー賞)

第9回(辛口部門) シトラスセント甲州 蒼龍葡萄酒(株)【山梨県】
(金・部門最高賞)
第9回(中口・甘口部門) 金渓プレミアム・ブラン・2001 有限会社 佐藤ぶどう酒【山形県】
( 銀・部門最高賞)

第10回(辛口部門) 番イ(つがい) 大和葡萄酒(株)【山梨県】
(金・部門最高・コストパフォーマンス)
第10回(中口・甘口部門) ソラリス古酒甲州 マンズワイン(株)勝沼ワイナリー【山梨県】
(金・部門最高)

第11回(辛口部門) イケダワイナリー セレクト イケダワイナリー(株)【山梨県】
(金・部門最高賞)
第11回(中口・甘口部門) 甲州辛口 モンデ酒造(株)【山梨県】
(銀・部門最高賞・コストパフォーマンス)

第12回(辛口部門) 甲州ドライ 2013 木下商事(株)シャトー酒折ワイナリー【山梨県】
(金・部門最高賞・コストパフォーマンス賞)
第12回(中口・甘口部門) シャンモリ 山梨/甲州 2013 盛田甲州ワイナリー(株)【山梨県】
(銀・部門最高賞・コストパフォーマンス賞)

第13回(辛口部門) シャンモリ 甲州シュール・リー 2014 盛田甲州ワイナリー(株)【山梨県】
(金・部門最高賞・コストパフォーマンス賞)
第13回(中口・甘口部門) グランポレールモンイストワール甲州 サッポロワイン(株)岡山ワイナリー【岡山県】
(銀・部門最高賞)

第14回(辛口部門) グランポレール 山梨甲州 樽発酵 サッポロビール(株)グランポレール勝沼ワイナリー【山梨県】
(金・部門最高賞) 
第14回(中口・甘口部門) ロリアン セラーマスター 甲州 白百合醸造(株)【山梨県】
(銅・部門最高賞)

第15回 グランポレール山梨甲州樽発酵2016 サッポロビール(株)グランポレール勝沼ワイナリー 【山梨県】
(金・部門最高賞)

第16回 グランポレール山梨甲州樽発酵2017 サッポロビール(株)グランポレール勝沼ワイナリー 【山梨県】
(金・部門最高賞)

そして今年2019年…

第17回 島根わいん 縁結 甲州 2018  (株)島根ワイナリー【島根県】
(金・部門最高賞・コストパフォーマンス賞)

ご覧頂けましたでしょうか…
そう!何が史上初の快挙だったかと言いますと、この甲州部門の歴史において、最高金賞という栄誉を初めて【山梨県以外のワイナリー】が勝ち取ったことなのです!!
【※※年によっては金賞が無く、最高位が銀賞の場合で山形県と岡山県が受賞したことはあります(第9回と第13回)※※】

甲州ブドウといえば、甲州市でも知られる山梨県固有のブドウ品種。これまで甲州ブドウのワインと言えば山梨県産のものが圧倒的であり、私たちが島根県産の甲州ブドウを使った島根県のワインを提供していても、

「どうして島根で山梨県のワインが置いてあるの?」

とお客様から質問される程、山梨県の甲州は認知度も実力も折り紙付きでした。

しかし島根県のブドウ栽培の歴史を紐解いてみると、慶応年間(1865年~1868年)に県内の浜田市において、甲州ブドウを植えたことが始まりとされているのです。つまり、島根県では古くから身近なブドウ品種であったと言えます。また、現在でも全国のワイナリーにおける甲州ブドウの受入数量は山梨県に次ぐ第2位を記録しており、この度の全国NO.1の栄誉は県内のブドウ栽培の歴史に恥じない素晴らしい受賞であったのです!

縁結 甲州ってどんなワイン?

島根ワイナリーの縁結 甲州はどんなワインなのでしょうか?これについては、昨年同ワインが同コンクールで銀賞を受賞した時に執筆した記事を是非ご覧下さい!甲州ブドウがどのようなブドウなのか、どんな料理と合いそうかということについても載せております!
【島根観光】祝!日本ワインコンクール 銀賞受賞!!【島根ワイナリー縁結 甲州】

昨年は惜しくも銀賞でしたが、私がこの2018年のヴィンテージを試飲した際は、明らかに昨年よりもレベルアップしていると感じたのを覚えています。昨年よりもより洗練され、深い味わいに仕上がっている素晴らしい出来栄えのワインです!

その時はまさか日本一になるとは思いませんでしたが……

日本一なら飲んでみたい!どこで飲めるの!?

気になる縁結 甲州の味わい。日本一のワインが島根にあるなら是非飲んでみたいですよね!
しかしながら、現在この【縁結 甲州 2018】を飲むにはかなり状況が難しいようです。

島根ワイナリーの醸造責任者の方に伺ったところ、この日本ワインコンクール2019において最高金賞が発表されて、わずか3日間ほどでワイナリーの在庫があっという間に無くなったそうです…恐るべし宣伝効果!!!

私ども草菴ではコンクール以前に、今年リリース直後に仕入れた分と、コンクール後にわずかに仕入れられた分は残念ながら既に完売。現在は偶然見付けた昨年のヴィンテージである縁結 甲州2017(昨年の同コンクール銀賞受賞銘柄)が少々残っており、そちらを皆様にご提供させて頂いております。

私バッカスも至るところで探索をしてみますが、現在手に入れるのはかなり難しいかと思います。しかしながらこういったものは、あるところにはある!というものなので、引き続き探し続け、皆様にご提供できるようにしたいです!その際はまたご案内させて頂きますね!

いかがでしたでしょうか?
今回は日本ワインコンクール2019において、甲州部門最高金賞&コストパフォーマンス賞を受賞した島根ワイナリーの縁結 甲州2018について解説をしてみました。

これからも県内産ワイン、そして日本ワインの品質向上、さらなる発展を願っております!

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